【お酒の失敗談】カラオケスナックに集うスタアたち(飲み屋珍獣観察記)④

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私が通うカラオケスナックには面白い人(とんちんかんな人)たちがたくさんやってきます。そしてやってくるほとんどのお客さんは私の知り合いであるチーママを目当てにやってきます。私はそのとんちんかんぶりや、愛憎うごめく人間模様(笑)を見て楽しんでいます。私の目にかかった人のおかしな言動を紹介していきたいと思います。これを読んで皆さんの自己肯定感が少しでも高まるとうれしいです。

ということで珍獣観察記Vol.4です。

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カラオケスナックのスタア(珍獣)たちの観察記

医療従事者と名乗るご新規さん(まさかあれしないなんて・・・)

先日、わけあって開店早々にお店に顔出していた。チーママが丁度う〇ちから戻ってくると、初めて見るお客さんがお店に入ってきた。『いらっしゃいませ。どうぞ~、初めてですよね?』とカウンターに促される彼。白髪の短髪で優しそうな顔をしていて、50代後半から60代くらいかなと私には見えました。

彼は瓶ビールを飲みながら語り始めた。そのうち調子が出てきたのか『あ~僕は医療従事者で3年間一日も休めていない!』と。この言い方は医者ではないよなぁ。事務職?だけど事務職なら休めそうだから、看護師かなぁ。それにしても3年間一日も休んでいないとは大きく出たものだ思いを巡らしていました。

唐突にチーママが『若く見えますよね。おいくつですか?』と。彼は『うん、童顔って言われる。当てて見な』と。チーママも60歳くらいと思っていたのでしょう。『当てにいきますよ!うーんと、52歳!』と。かなり若い年齢を言ったなと心の中でクスクス笑っていましたが、なんと実は48歳でした。びっくり。

ビールを3本くらい飲んだあたりで彼はトイレに行きました。その時にチーママにLINEで『なんか医療従事者って嘘くさいんだよね』などと会話していると彼がトイレのドアから出てきた。何となく眺めていると、手を洗わないでカウンターに戻ってきた。(うーーん、本当に医療関係者か?)と私の疑いは強くなっていった。またしばらくして彼は二度目のトイレに行った。私はママに『さっきトイレ行って手を洗ってなかったよ』とチクると、ママも『見てた見てた』と。そしてみんなに注目される中、トイレから出てきた彼はやはり手を洗わずに戻ってきた

その後、彼はだんだんとヘベレケになっていき、自分が古い歌を歌うのは施設でお年寄りを喜ばせるためだと言い始めた。私は『介護職ですか?』と聞くと『そうそう』と。残念ながら私の予想は外れていましたね。広く介護も医療とくくれるかもしれませんが、だったら最初から介護職と言えばいいのに。なんか医療従事者という方が彼の中ではカッコいい感じなんですかね。仕方がなく介護職やってるではなく、自信もってやってほしいですよね。そんな人に介護してもらいたくない。

いや、それよりも手を洗わない人に介護してもらいたくないですよね・・・。

その後、彼は絶好調で、勤務先の10代、20代前半の女性たちが『親しみを込めて僕のお腹とか触ってくるんですよ』って。更に『ちゅっちゅ』もしてくるんだよ。って。嘘つけ!

モテモテ霊能力者を語るホラ吹きストーカー

少し高橋一生に似た40代独身の彼。気弱そうに見えるがマウントはとりたいのだろう。彼は見えてはいけない者が見えるという。そんな話をし出せば今この店にもいるのか?と聞きたくなる。彼は『聞かない方がいいよ』といってママやチーママを怖がらせていた。

でも彼の言うことは誰も信じないんです。なぜならばホラ吹き説が強いからです。例えば『この辺を仕切ってるヤクザの誰それさんの奥さんを呑みながら除霊したことがある』とか『商店街を歩いたら3組の女性に逆ナンパされた』とか。絶対嘘とは言いませんがなかなか信じられない話が多いです。自分はすごい系の。

そんなある日、週一だけヘルプに入っている40代の女性ホステスさんがプライベートで呑みにきて、たまたま空いている彼の隣に座った。このホステスさんは酒癖が悪くというか、付き合いがよく誘われればどんな男性にもついていく。この日はこの霊能力者について他の店に消えて行った。

次の出勤日にこのホステスさんにチーママが聞いたところ、あの後、他の店で楽しくお酒を明け方まで飲んだと。そうしたら翌日から急に束縛しだしたんですって。抱かれたわけでもないのに彼氏ヅラ。頭きて翌々日から無視しているんだと。

チーママには彼氏ヅラしたことバレているので気まずくで顔出さないのか、霊能力者はすっかり来なくなった。だけどこの霊能力者は他の店にあちこち出向き、例のホステスが飲みにきていないか聞き回っていたんです。探していたんですね。こわわ。

そしてある日ついに他の店でホステスさんと霊能力者が鉢合わせすることになったんです。ホステスさんは他の男性客と一緒でした。しばらくして霊能力者は帰りました。ホステスさんがタクシーで家の前につくと、もう一台タクシーが来て霊能力者が降りてきたんだって。『なにつけまわしてんの!?気持ち悪いよ!』と罵声を浴びせると『いや、悪いものが取り付いているから助けたくて…』だって。

好きでもなんでもないし、彼氏もいるからつけまわさないでと言うと、一応わかってくれたそうですが、それ以来、部屋に何かいる気配がして気持ち悪いと言っていました。悪いものがついてるなんでも言われたら、気になっちゃいますよね。

気のせいであることを願います〜笑

足舐め爺さんは好き嫌いしない

60代前半の彼は半端ない足フェチだ。変態といってもいい。カウンターの席も自分のお気に入りがある。一番チーママの足がよく見える場所なのだ。店に来始めたころは人の好いお爺さんという感じでした。少し耳が遠いのかこちらが質問してもうんうんと笑顔でうなづくだけのときもよくあったが、悪い印象はなかった。それはチーママも一緒だったろう。

そんなある日、彼が会計を済ませて店を出るときにチーママがドア付近まで見送ると、ドアの外まで出ておいてと手招きをされた。チーママがドアの外に出ると『足の匂いを嗅がせてほしい』と唐突に言ってきた。チーママは『何いってんの!』とかわした。彼は店がある2階から1階に降りる階段を数段降りたところで『ほんとお願い!少しでいいから!』と手を合わせてお願いするのだそうだ。チーママは他の人が来たら嫌だし、少しならいいかと思って『一瞬なら』と足を差し出したそうです。するとものすごい勢いでスーハースーハーして『少しでいいから舐めさせて』と。チーママは『やだーーーーっ』と言って店の中に逃げ込んだそうです。

僕はそのとき店の中にいましたが『やだーーーーっ』という声だけ聞こえました。店でその顛末を聞かせてもらいました。それからというもの、もう遠慮がなくなった足舐め爺さんはLINEで『女王様の足を舐めさせてください』とか『店に来いと命令してくれればいつでもいきます』とかキモイやりとりをするようになったそうです。チーママもその一件依頼、店の外には見送りしないようにしています。

そんなある日、彼をチーママではなくママが見送りました。ママは60歳を少し越えたレディーです。見た目はきれいですが狂暴タイプです笑。そのママもドアの外に手招きされ『ママの足舐めさせてほしい』と言ってきたそうです。私はチーママの足が欲しいのかと思っていたので少しビックリです。ママでもいいのか・・。いや、さらにいうと誰でもいいのか・・?

それからしばらくして、他のスナックのママ(50代)とホステス(50代)さんがこのスナックに飲みに来ました。そのスナックはホステスさんを数人抱える大きなところですが、そこでも足舐め爺さんは誰かまわず足舐め要求をつきつけてくるそうです。『たぶん全員要求されていると思うよ』と他のスナックのママがいうと、一緒にいたホステスさんが『え、私何度も見送っているのに言われたことないよ』と。

そのホステスさんは私がいきつけのスナックのママに『ねぇ、ママも言われたことないでしょ』と失礼な感じで聞きます。(50代の私が求められないのだから、60代のあなたはもっと求められないはずという意味だと思います)

でも60代のママは『えーなにいってんの、私だって求められたよ~』と気持ち悪がりながらも少しうれしそうに言っていました笑。

そのホステスさん複雑な顔していましたね笑。足舐め爺さんは好き嫌いしないものだとみんなが思っていたのに、唯一私だけ欲しがられないってどういうこと!?と。

いつか好き嫌いのポイントを本人に聞いてみたいです。

おまけ(足舐め爺さん小話集)

褒められるほど歯並びがいい

これは大学卒業までバイトしていたホステスさんなんですが、彼とお話しをしているとき『歯並びめっちゃいいですね!!』と褒めました。すかさずチーママが一言。『あー、〇〇さん総入れ歯だもんね~』と間髪いれずにフォロー。これはナイスフォローです。足舐め爺さんもどう反応したらいいか困っちゃいますよね。バイトさんどんまい。若さはときに残酷です。。。

いずれは自分で飲み屋さんを

自分で話し上手だと思っている彼は、いつか自分で飲み屋さんを始めたいという夢があるようです。ちょっと変態なだけで悪い人ではないので開店したら私も一度は行きたい。でも具体的なプランはないので、実現は難しいかもしれません。店のコンセプトは『自分目当てに女の人たちが集まる店』だそうだ笑。どうやるんだろう。

安定感ありすぎの古典的ギャグのような本気

彼はよくお店にちょっとしたお土産を持ってくるんです。焼き鳥とか餃子とか。ある日、シウマイをお土産に買ってきました。そしてチーママに渡しながら言うんです。『シュウマイってヤキウリとも言うの?』と。とぼけた爺さんである。。。

チーママに『え、ふざけてんの?焼売でシュウマイと読むんでしょ!』と愛情もって叱られていました笑。

近所で足舐め爺さんとして有名であることを、自分だけが知らないのもうなづけます。

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