【お酒の失敗談】カラオケスナックに集うスタアたち(飲み屋珍獣観察記)②

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私が通うカラオケスナックには面白い人(とんちんかんな人)たちがたくさんやってきます。そしてやってくるほとんどのお客さんは私の知り合いであるチーママを目当てにやってきます。私はそのとんちんかんぶりや、愛憎うごめく人間模様(笑)を見て楽しんでいます。私の目にかかった人のおかしな言動を紹介していきたいと思います。これを読んで皆さんの自己肯定感が少しでも高まるとうれしいです。

ということで珍獣観察記Vol.2です~

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カラオケスナックのスタア(珍獣)たちの観察記

一匹オオカミの釣りキチ

30代の彼は釣りが大好き。お店に来てはよく釣りの話をしている。若いからチーママをどうにかしたい気持ちも他の人より強そうなオオカミだ。あるときお店に釣ったばかりの生きている伊勢海老をお土産に持ってきたんです。ママやチーママは喜びました。でも身がそんなに詰まっていなかったし、二人で一匹じゃあまり食べれられなかったみたいです。

またあるとき、今度はお店が休みの日にチーママに電話があり『イカ釣りに行ってきたんだけどお裾分けしたいから出ておいでよ』と。チーママに会いたいのでお裾分けを餌に呼び出しました。チーママも面倒だなと思いながらもお客様なので近くに取りにいき食事して帰ったそうです。でももらったのはイカ一杯(一匹)だったそうです。内心一匹かよと思ったけど、そうは言えませんよね。

また休みの日に電話がかかってきたそうです。イイダコ釣りに行ったからお裾分けするよと。チーママはさすがに聞きました。『え、何匹くれるの?』と。彼は答えました。『今回は一匹だけ』と。チーママは『いつも一匹じゃんよ。もっととれたときに声かけてよ』と言ったそうです。

それ以来彼は一匹オオカミと呼ばれています。。。

彼は私の夢をかなえ『本当のスタア』になった

このシリーズで紹介したことがある自称モノマネ名人さんですが、彼はめちゃくちゃ自己評価が高い。下手すぎるのに自分では心から上手いと思っている姿が面白くて、周りの客が『この街のスタアだ』とからかっているのを本気にしているのです。

たまにエゴサーチしては、何も出てこなくて『ホッとしたような、ガッカリしたような』とよく言っています。そんな彼が介護か何かで実家がある地方に戻ることになったのです。いよいよ引っ越しを間近に控えたある日、彼と同席しました。

相変わらずなモノマネを観ながら、この下手すぎるモノマネを観られるのももう少しだと思うと、少しだけ残念な気もします。そして、いつもは『さすがスタア』とからかっていましたがこの日は『でもさ、俺は本当のスタアになってくれることを夢見てたんだけどな』と言ってみたんです。

すると『ある意味、この街でこれだけ有名になって、あなたの夢は叶ったんだよ。よかったね!』って言われちゃいました。マジか…この自己肯定感も見習いたい笑。さすがスタアだ。

出会い系・通話アプリの自称名人

可愛らしい顔をした30代の彼はなぜか私を慕ってくれていて、スナックで私の隣が空くとわざわざ隣に席を移動してきます。話したいことでもあるのかと思っていると『お疲れ様です!』と言ったきりなんも話さない笑。こっちが気になって一生懸命話題を作って会話をつなげるんです。

そんなある日、また彼が私の隣に移ってきた。私は『最近はどうなの?休みの日は釣り行ってんの?』と話題を振ります。(そうなんです、実は彼は一番上のお話で紹介した『一匹オオカミの釣りキチ』くんと同一人物です)

彼は『最近は忙しくて行けてないんですよね。だから「斉藤さん」と言う通話アプリで遊んでます。俺、結構上手いんですよ!』というのです。「斉藤さん」というアプリは匿名で知らない誰かと通話ができるアプリとのことです。私は『お、それで女の子と出会って遊んでんだな?どうやってやるのかここでやってみせてよ』と煽りました笑。どう見ても口下手な彼がどうやって女の子を口説くのか興味を抑えられませんでした。

彼は得意げにスピーカー設定にしてアプリを始めました。ほどなく誰かと繋がりました。電話の向こうから女の子の『もしもしー』という声が聞こえてきます。彼は大きな声で『ねむいの!?ねむいの!?』とまくしたてるかのように話しかけます。電話の女性は『うーん、ねむいかも』と。彼は『ねむいの!?じゃあまたね!』と切りました。

終わるとめっちゃいい笑顔で私の方を向いて『こういう風にやるんですよ』って。

いや、私『ねむいの』って言葉しか聞いてないんですけどと思いましたね。口説きの勉強にはなりませんでした。残念。

おまけシリーズ(スナックじゃないけどツボった話し)

ずらかろうおじさんの悲劇

チーママのお母さんは独り身ですが、ちゃんとしたパートナーを探そうと少し前マッチングサイトに登録し活動を始めました。そして初めて会う機会がやってきました。だけど不安なので娘も一緒に行くと男性と約束しました。チーママは都合がよければ私にも来てと誘ってきた。ダブルダートの程でしょうか。私は特に予定がなかったので快諾しました。

当日、私は用事が長引き少し遅れて居酒屋に到着した。もうチーママとお母さんとその男性は談笑しながらお酒を飲んでいました。私はその男性について、若いころに音楽関係の習い事をしていて、音楽の道に進もうとしていた人だと聞いていたので、お坊ちゃん風の男性なのかなと勝手に想像していました。ところがその男性は色あせた赤い(汚い)Tシャツを着て、60代の割に黒々とした髪の毛で毛先を遊ばせたワイルドな感じの男性でした。イケイケ風なトークのその男性は我々をカラオケに誘いました。

カラオケに移動中にチーママが私にそっと言うのです。『絶対ヅラだよ』と。『ほんと?』私は目が悪いからよくわかりませんでした。カラオケボックスにつくとその男性は早速歌い始めました。サザンの歌をいきなりマイクなしでめっちゃ大きな声で歌うんです。まぁ上手なのですが痛々しい。。。お母さんにはカラオケは苦手と言っていたらしいが、聞かせたくてしょうがなかったのでしょうね。

約2時間お酒を飲みながら歌いました。部屋の電話がなり残り10分の連絡が来ました。男性は満足したのか『よし帰ろう。ずらかろう、ずらかろう』と言うのです。私がチーママにそっと『ヅラかろうだってさ』と耳打ちすると、我慢できなくなったチーママが暴走しました。

その男性の横に立ち指さして『ヅラでしょ!?』と。その男性は数秒考え『どうかなぁ・・』と濁す。チーママはてっぺんを指で触り『ほら、だってペコペコしてるもん!』と。さすがに観念したのか『よし、じゃあとるか』と笑みをたたえて男性は言います。両手で側頭部に触れ、、、(私はまだヅラじゃないんじゃないのって思っていました)、その男性は勢いよく両手をバンザイのように上にあげるとツルツルの頭になりました。

とった瞬間の三人の反応は、『えっ、こっちの方が全然いいじゃん!』でした。これは本当にみんな同時にそう言ったくらいスキンヘッドが似合っていたんですね。『このままの方が絶対いい』とチーママにしばらくヅラを取り上げられ、Amazonで3千円くらいで買ったと白状させられ、お母さんには『隠し事する人はほんと嫌い!』と嘘つき呼ばわりされ、怒られたその男性は電車で帰っていきました。

生まれて初めてヅラの人がヅラをとるところ見ました。びっくりしました。私はハゲ肯定派なのでハゲを馬鹿にする気は全くないし、ヅラがいいならヅラでもいいじゃんと思います。だけど、もし隠したいならAmazonの3千円はケチりすぎだと思います。ちゃんとしたのを作りましょう!

私もヅラを作るときはちゃんとお金をかけたいと思います。ずらかろうおじさん、大変お疲れさまでした。

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