人はなぜ不倫(W不倫)をするのか~不倫や浮気に至る経緯・理由・方法・心情に迫る~【永遠につづく愛の刹那】第1話

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一瞬のその場限りに存在する愛のはずだった。しかしそれは、許されざる終わりのない激しい愛の始点になった。これは膨大な取材をもとに不倫の真実に迫るドキュメンタリー小説です。

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マッチングアプリ最高かも

年上の嫁とふたりの子ども(高校生女/中学生男)を抱える瀬名健太(仮名)は45歳。国内大手企業に勤務する普通のサラリーマン。アリとキリギリスの話しでいうと典型的なキリギリス体質で稼いだお金を浪費するため貯金はない。首都圏に中古の戸建てを35年ローン(元金5千万円以上)で購入したり車をローンで買ったりと負債ばかり。私立高校に通う娘の学費やクラブチームでサッカーをする息子にもかなりお金がかかる。1千万プレーヤーでも所得制限でなんの補助もなく生活は楽ではない。

夫婦の営みはここ10年くらいない。まだギリギリ夫婦の営みがあったころに瀬名が求めると「外でしてきなよ。知り合いじゃなければいいから」と嫁に言われたことがある。きっと大げさではなく本当の気持ちだったのだろう。瀬名はそのときから嫁を一切誘うことはなくなった。そこまで言うならと、外にその関係を求めた。たまたまうまくいった投資でへそくりが多少あったのでそれが遊びの原資になった。

妻の体を求めたときに断られることが続くなどで性的な不満がたまると、男性は外にその関係を求めてしまう可能性が高くなるかもしれません。遊ぶお金がある場合はなおさらそのハードルは下がるでしょう。

最初は風俗に行くくらいだったが、当時はマッチングアプリや出会い系サイトがかなり認知されてきており、瀬名はそこにも遊び相手を求めた。プロフィールには家族も大切にしたいが、男としてまだ遊びたいと正直に書いた。

自分と同じように、結婚相手ではなく遊び相手を探しているような女性を検索しアプローチした。人のよさを感じさせるやわらかい文章は相手に安心感を与えたのか、比較的反応がよかった。反応がよかった女性とやりとりを重ね、デートにこぎつける。

風俗は肉体的な満足だけですが、それだけに飽き足らず心の満足も得ようとするといよいよ不倫に走ります。いまどきは社内や普段の交友関係だけでなく、出会い系サイトやマッチングアプリで簡単にそのような出会いを求めることができてしまいます。

そういう出会いを求めているのは男性だけではなく、女性もかなりの数がいます。出会い系サイトやマッチングアプリをすると驚くと思います。

瀬名は先日付の約束はほとんどしなかった。「いまから会おう」「明日、会おうよ」と誘って出てきてくれる人とだけ会った。それでも数か月で20人以上の女性と会うことができた。別にイケメンでもない瀬名がそれだけの女性と会えたのは、安心感と楽しさを与えられる言葉をもっていたからだろう。

どんなデートをしているのか。それは相手によってマチマチであった。食事、飲みに行く、喫茶店巡り、カラオケなどある意味健全に遊んだだけの女性もいれば、その後ホテルに行った女性もいる。カラオケをしようと待ち合わせしたのに、カラオケにいかずいきなりホテルに行った女性もいた。

エッチすることを最終ゴールとするならば百発百中とはいかないが、女性との楽しい時間を過ごせした瀬名は「マッチングアプリ最高かも」と感じていた。ただ、改めてもう一度会いたいと感じる女性には巡りあってはいなかった。彼女に会うまでは…

ひと回り年下の彼女との出会い

瀬名はマッチングアプリでは同年代か少しだけ年下を条件に相手を探していた。だが、このときは30歳以上と条件を拡げてアプローチをしていた。メッセージを送った相手から返信があった。返信をくれたのはプロフィールにほぼ何も書いていない33歳の女性だった。プロフィール写真も掲載されたおらず、それしか情報はなかった。秋沢琴美(仮名)は瀬名が手当たり次第にアプローチした中の一人だった。自分からアプローチしたくせに、ひと回りも年下の女性にはジェネレーションギャップを感じそうだし、どうなのかなと瀬名は感じていた。

何度かメッセージのやり取りをした後、LINEでやりとりをするようになった。琴美には小学生の女の子が二人いた。離婚歴があり現在再婚しているがその再婚相手とうまくいっていないとのことだった。瀬名とやりとりしている以外にも複数の男性とマッチングアプリでやりとりをしていた。そのやりとりの内容や、自身の性体験などを恥ずかしげもなく面白おかしく語る楽し気な「軽い感じ」の女性だった。この時は事前に写真の交換をした。かなり盛った写真を出す女性が多いなか、普通のスナップショットに小さく映った琴美は「ブスではないね」くらいに瀬名は感じた。

LINEでのやりとりの感じから、琴美に会えれば「エッチはできるかも」と瀬名は感じていた。そしてついに瀬名が琴美と会う日がやってきた。琴美は友達と飲みに行くと嘘をついて家を出てきた。瀬名は仕事が終わった後、そのまま琴美との待ち合わせ場所に向かった。待ち合わせ場所は琴美の自宅から2番目に近い駅(歩いて30分くらい)の改札だった。

最寄り駅や近所すぎる場所で会うのは知り合いに会いそうで怖い。だけどこちらの都合に合わせて近めな場所まで来てくれるフットワークの良さは会おうかなと思う理由のひとつになりますね。

LINEのやりとりで瀬名はグレーのスーツ、琴美は青のロンスカという特徴を伝えていた。すぐに瀬名は琴美を見つけた。「えっ、めちゃくちゃ可愛いじゃん。写真より全然かわいい…」と感じた。「これはオッサンの俺なんかじゃ無理だな。なんたか申し訳ないな」とも感じたという。そして二人は予約したちょっと地元では有名な焼き鳥屋に入っていった。

意気投合!?でもホテルはNG

二人は少し洒落たその焼き鳥屋に入るとカウンターに通された。二人でお酒を飲みながら談笑するその様子はとても楽し気な感じに見えた。瀬名はひと回り年下の琴美にジェネレーションギャップを感じさせないように意識しながらいろいろ話しをしたし、琴美への興味からたくさんの質問をした。

琴美はLINEのやりとりで言っていたとおり、年上が好きというのは本当らしく、瀬名との会話に夢中になっているように見えた。琴美は過去にワンナイトも何度かあったというし、酔ったときに強引に誘われると断れないとも話していた。瀬名は少しだけ自信が出てきていた。これはもしかすると自分もホテルへ行けるかもしれないぞと心の中で考えていた。

どんなに紳士ぶっていたとしても、心の中ではあわよくば体の関係に・・・と考えている男性が多いと思いますよ

二時間ほど経ったころ、琴美は「カラオケしたい」と言った。駅前のカラオケボックスに入ったのは21時近くだった。瀬名は頭の中で計算していた。「二時間歌ったら23時か。ホテル行く時間なくなるなぁ」と。それでも嫌われないように一生懸命盛り上げた。カラオケボックスの中で何かのつけてボディタッチをするが、「やめてよ~」と冗談のようにも見えるし、本気で逃げているようにも見える逃げ方をされた。

カラオケが楽しすぎたようで、結局3時間カラオケボックスで過ごすことになった。帰りのエレベータの中で瀬名は琴美をギュッと抱きしめ、カラオケボックスを後にした。そのまま瀬名は終電で帰路についた。

少しがっかりしながら電車でウトウトしていると、琴美から「めちゃくちゃ楽しかった」とLINEが来た。琴美は瀬名が他の女性に手を出すのではないかと心配になっていた。体の関係にならなかったことで、自分への興味が薄れてしまったのではないかと心配していた。琴美は瀬名に会ったことで瀬名への好意が大きくなっていたのだ。「いま他の女の子とやりとりしてるでしょ~?」と冗談交じりで探りを入れた。

瀬名は琴美の容姿にメロメロになっていた。しかし琴美は自分の他にもやりとりしている男性が何人もいる。あれだけかわいいのだから自分のものにできるわけないと思いなおした。だからこの時点で琴美に夢中になることはなかった。

二度目の正直

LINEはそれからも継続した。なんと言っても琴美は可愛かったから。琴美にはまだ小学生の子どもがいるので頻繁に外で会うことは難しい。旦那がいるといっても子どもたちは旦那が大嫌いときた。だから余計に残して外出しづらい。

だからそんなには会えないだろうと瀬名は考えていた。しかし琴美も瀬名と会いたいと思っていて2週間後にまた会う機会を作ってくれた。居酒屋で待ち合わせし楽しく飲んだ。それからカラオケに移動した。瀬名はカラオケを楽しみながら冗談ぽくボディタッチしたり、抱きしめたりしていた。

抱きしめて何度目になるだろう。この時、琴美の目つきが明らかに変わっていた。トロンとなっている。瀬名はキスし琴美も応えた。濃厚に。もう時間は0時を回り終電はなくなる時間だが瀬名も琴美も抑えられなくなっていた。

タイプでこっちから誘いたくなる男性もいますが、お酒で酔いが回ってくるとそれほどタイプじゃなくても、流されて体の関係をもってしまうことがあります。二人きりでお酒ありのカラオケボックスは要注意ですね。

カラオケを出てホテル街に向かって歩き始め、そのままホテルに入った。シャワーも浴びずにそのままベッドになだれ込み、お互いを強く激しく抱きしめあった。琴美は瀬名のモノを求め瀬名も求めた。二人は重なり合い激しく動いた。最後は琴美が上になった。二人とも満足ししばらくの間抱き合っていた。

瀬名は琴美を優しく抱擁しながら、どれだけ琴美を素敵な女性と感じたかを語った。その日はもう一度愛し合い、瀬名はタクシーで明け方に帰り、ほぼ徹夜で仕事に向かったのだった。二度目のデートで瀬名は琴美をものにした。

一度関係を持てれば何度でも

瀬名は満足だった。一回り歳下のとても魅力的琴美を抱くことができた。自分もまだまだ捨てたもんじゃないなと承認欲求が満たされていた。また会いたい、抱きたいと強く思っていた。当たり前のようにまた抱けるだろうとも思っていた。

一度抱いたら何度でも抱けると考えている男性は多いと思いますよ。

毎日LINEでやり取りをした。瀬名はもうマッチングアプリなどで他の女性を探すことはなくなった。琴美という自分の目的に沿った女性と出会ったからだ。一方の琴美はまだ瀬名一人に絞ったわけではなく、複数の男性とやりとりを重ねていた。

初めて琴美を抱いた二週間後、二人はまた前回会った駅にある居酒屋にいた。瀬名は早く琴美を抱きたくて仕方がないのだが、機嫌を損ねてはならないと居酒屋で楽しく会話し、カラオケにも付き合った。そしてその後ホテルに行った。

琴美にはそれほど欲求はなかったが、楽しく包容力のある瀬名に夢中になっていった。だから瀬名の気を引きたい思いで瀬名の求めに快く応じた。瀬名は目的を達しまた満足して帰路についた。これから先、いくらでも抱ける女性としかも瀬名のとびきり好みのタイプの女性と出会えたことに喜びを感じていた。

それからも何度かお互いに都合を合わせ琴美の家の近くで会い、体を重ねた。お互いの気持ちの変化、思いの違いがわかるのはそれから少し経ったときのことだった。

新たな他の男性との体験を無邪気に話す琴美

相席屋(相席居酒屋)

琴美は旦那との関係が悪化しストレスをためていた頃、相席屋で遊んでいた。相席屋は一般的に女性は無料に近い金額で飲んだり食べたりできる場所だ。男性は時間単位でそこそこのお金がかかるが、その店にいる女性と相席し、お互い気が合えば一緒に店を出て楽しんだりするわけだ。

別に気に入らなければパスできるので、ただ単に安く飲み食いしたい女性も結構いると聞く。琴美は男を漁りにいくというよりは、あまりお金がないので安く飲みたいという思いで女友達とそこに行っていた。瀬名と出会ってからもそこに行くことがあった。

相席居酒屋は女性はお得!いい男性がいれば連れ出してもらうし、いい男性がいなければ長居して飲んでればいいから。

そこで気が合った男性とカラオケに行き、カラオケで楽しく酔って、強引に誘われると断り切れずにホテルに行った。ホテルで事が終わった後にその男性と話しをしていると、その男性は娘が昔通っていた保育園でお世話になった保育士さんの彼氏ということがわかった。

その話しを琴美は瀬名に楽しそうに話した。「聞いて聞いて!この前相席屋で知り合った人とホテルに行ったんだけどね、なんと娘の保育士さんだった人の彼氏だったんだよ。すごい偶然でウケない?」

瀬名は琴美のことをかなり好きになっていたので、苦笑いしながらこう言った。「すごい偶然だね…だけどあまり笑えないな。俺はもう他の女性と会わないけど、琴美は会うんだね」

「え、なんかごめん」琴美は少しだが申し訳なさを感じたが、瀬名と付き合っているわけではないのだからとやかく言われる筋合いはないというスタンスでいた。瀬名も付き合っているわけではないから仕方がないなとそれ以上深くは考えなかった。

マッチングアプリ

相席屋事件の後にも琴美は他の男性と会っていた。

琴美は瀬名と出会う前からマッチングアプリでやりとりしている複数の男性ともまだやりとりを続けていた。琴美はそのことも隠すそぶりもなく、出来事を瀬名に話した。ある人と水族館に行ったこと。別な人とどこそこに行ったけどつまらなかったけどその後ホテルにいったこと。

琴美のことが好きで好きでしかたがなくなっていた瀬名は琴美に言った。「どうして他の男と会うの?俺、いやなんだけどな」

「だって付き合っているわけじゃないじゃん」実は琴美は瀬名と付き合いたいと思っていた。しかし瀬名がそれを言い出さないので寂しさを紛らわすために他の男性と会っていたのだ。

マッチングアプリで出会った女性と付き合っても、嫌なことがあればすぐマッチングアプリで他の男を探されちゃいそうだなという怖さはあるね。

瀬名は付き合っているかのような頻度で連絡を取り合っていたので、琴美も自分と同じように付き合っている感じでいると思い込んでいた。しかし琴美は寂しくて仕方がなかった。瀬名の気を引きたくてそういう話しをしていたことがわかった。

瀬名は「俺と付き合ってよ。他の男とはもう会うな」と言い、琴美は嬉しそうにうなずいた。

遊びからW不倫に突入した瞬間だった。

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