大学野球は高校野球のスターしかできないと漠然と感じている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。といっても東京六大学野球など人気リーグに所属する大学や、各リーグの一部リーグにいる実力校の中には選ばれた選手しか入部できないところもあります。また、活動内容も大学によって本当に様々です。全寮制かそうでないか、活動日・活動時間、人数など本当に各校まちまちです。そのため、大学で野球をするならば早めに情報収集し、対策しておくことが大事だと思います。
大学野球あれこれ
たくさんのリーグ(連盟)があって代表を決める
全日本大学野球連盟に加盟しているリーグ(連盟)はこんなにあるんです。関東だと東京六大学野球や東都リーグなどが有名ですよね。各リーグの大小にもよりますがリーグの中で一部や二部、三部・・・とわかれているリーグもあります。春と秋に各リーグでリーグ戦を行い、各リーグの代表を決めて全国大会が行われます。一部リーグ所属チームは全国大会出場を目指し、二部や三部リーグのチームは一部昇格を目指してリーグ戦を戦います。
普段の練習はどんな感じか
これは学校次第です。軍隊並みと揶揄されるようなところもあれば、某一部リーグ所属の強豪ながらもチームでの活動時間は短く、アルバイトも推奨しているような大学もあります。また学業も重視している大学は学業優先で成績が悪いと練習や試合に参加できないところもあります。(本来はこうあるべきだと思いますが、そうでないところもあるでしょう)
費用はかなりかかる?
学校ごとに違いますので規模感程度にとらえていただければと思いますがこんな感じでしょうか。
- 入部時のユニフォーム類、バッグ、など 20万円程度
- 部費 年間5万円~10万円程度
- 合宿費 1回5万円~6万円 (年1~2回)
- 寮費(寮の場合) 月5万円~6万円
- グランドまでの交通費(学校とグランドが離れている場合、グランドは学割定期不可)
- 木製バット(よく折れます) 1本あたり7千円~2万円程度
- プロテインやサプリ代(高校より体つくりに熱心?) 月数千円?
全寮制なの?
これも学校によります。全寮制のところもあれば、任意入寮や寮がないところもあります。
学ラン必須なの?
学校によりますが、学ランやブレザーが必須のところはあります。学ランで寮を出て授業を受け、練習にいくまで学ラン着っぱなしということもあるでしょう。
同じ大学に複数の野球部があることも
硬式野球部が一番ガチの野球部になります。他に、準硬式野球部(準硬式用の球を使う)や軟式野球部を併設している大学も多くあります。有力大学では硬式野球部は入部したくても入部させてもらえないことがあります。またそこまでガッツリやりたくないという場合は準硬式野球部や軟式野球部という選択もあるでしょう。
※準硬式野球部や軟式野球部を一概に緩いというつもりはありませんが、多くの場合硬式野球部よりは敷居は低いと考えられます。
大学野球部に入る方法
大学からのスカウト
名が知られてくると練習試合の時などにスカウトが見に来ます。バックネット裏にジャケットやスーツ姿の人たち(ラフな格好の方もいますが)を見かけることがあると思います。そして監督や部長経由でそういう話しがあることを伝えられるでしょう。一つはこのようなスカウト経由でその大学に推薦や特待でいくケース。だいたいはスポーツ推薦という扱いでいくことになると思います。よほど何かしでかさないかぎり確実に進学できるでしょう。夏の大会前には声がかかっていることでしょう。
高校監督の口利き
高校の監督や部長は選手の進路を当然気にかけています。進路を考える時期になると、監督や部長から『あそこの大学はどうだ』と行けそうな大学を紹介してもらえます。その紹介をうけスポーツ推薦で進学するパターンがあります。もう一つのパターンは紹介をうけたのち、その大学のセレクションを受け大学野球部に入部できる実力と評価された場合にスポーツ推薦をもらえる。スポーツ推薦枠はないけどAO受験でおいでと言ってもらうパターンもあります(受験アドバイスがもらえたり、スポーツ推薦に近い扱いで合格しやすいケースもありそうです)。さらに他のパターンはセレクションをうけ大学野球部に入部できる実力と評価された場合、指定校推薦や一般受験で合格したら入部していいよという入部の許可だけもらえる。
ちなみに我が子の場合、監督からいくつか『ここはどうだ?』と言っていただいたところはありましたが、どこを言われても『〇〇大学に行きたい』と希望を貫きました。そして監督経由でその大学に連絡をとってもらいました。大学の監督が試合をTVで見て知ってくれていたようで、AO受験を勧めていただき、合格することができました。(AO受験に向けたアドバイスあり)
セレクション
自分で行きたい大学のセレクションをうけて実力を認めてもらいスポーツ推薦で進学する。ただセレクションにかかるのは非常に競争率が高く人数も少なく狭き門であることは覚悟しておきましょう。またふらっと行ってセレクションをうけることはできません。必ず監督経由でお願いする必要があるはずです。ただし上述の高校監督の口利きにも記載したように、一般入試で合格したら入部していいよというだけのケースもありそうです。セレクションは早いところは春から始まります。希望大学のセレクション日程は早めにチェックしておきましょう。
一般受験など
事前に野球部へのコンタクトはせずに、一般受験や指定校推薦などで大学に合格後、野球部に入る。有力大学の硬式野球部は入学後に初めて野球部に顔を出しても入部できないところもあります。自分が行きたい大学の野球部の入部条件は必ず調べておきましょう。もし入れなくても準硬式や軟式野球部がある場合はそちらに行くという手もあります。
まとめ
大学ごとにかなり色が違うので、どの大学でどの野球(硬式野球部、準硬式野球部、軟式野球部)をしたいのかを早い段階から考えておくことをお勧めします。そのためにどういう作戦で突破するのかを考えましょう。引く手あまたのスター選手ならともかく、そうでないなら早めに目標を決めて、早めに対策を進めることが希望を叶える近道だと思います。
例えば、いきたい大学野球部が誰でも受け入れてくれる野球部ならば、学力を上げ一般入試で合格さえすれば希望が叶うのですから・・・そうとわかれば早くから勉強しますよね。これはとても分かりやすい例ですが、準備は早いほどよいことは間違いありません。
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